2020年大学入試改革の目玉の一つとして、英語4技能資格試験の活用が決定しました。これまでの大学入試では読む、聞くの2技能を問われることが多かったのですが、話す、書くの力も求められることにありました。
すでに多くの大学で推薦入試だけでなく一般入試においても出願条件の一つとしたり、入試における英語試験として用いたりと導入が進んでいます。これまで以上に英語力が受験結果を左右することになるため、早期の対策が有効です。
英検
国内でもっとも馴染みがある英語試験です。5級から1級まで合格、不合格で結果が出ます。
出題形式 リーディング 短文の語句空所補充25問 長文の語句空所補充6問 長文の内容一致10問
リスニング 会話の内容一致選択 文の内容一致選択 アナウンスんなどの内容一致10問
スピーキング 自由会話・4コマのイラストのナレーション・自身の意見を述べる質問
ライティング 英作文 英単語が4つ与えられ、そのうち2つを使って指定されたトピックについて120から150語 の英作文を書く。
TOEIC
主にビジネスの場におけるコミュニケーション英語能力を測定するための試験ですが、最近では大学推薦入試の英語資格として広く用いられています。
出題形式 リーディング 短文穴埋め問題30問 長文穴埋め問題16問 一つの文章、複数の文章についての設問54問
リスニング 写真描写問題6問 応答問題25問 会話問題39問 説明問題30問
スピーキング 音読問題、写真を見て内容を説明する問題 インタビュー等に答える応答問題、資料についての応 答問題、解決策を提案する問題、意見を述べる問題
ライティング
TOEFL
TOEFLは世界中の英語テストの中でも最も幅広く用いられているテストです。基礎問題は出題されず比較的レベルは高めです。
出題形式 リーディング アカデミックな長文読解3~4パッセージ各700語程度 それぞれのパッセージにつき12~ 14の設問
リスニング 500~800語程度の講義が4~6問出題され、それぞれに6つの設問 12~25回のやり取 りの会話が2~3問出題されそれぞれに5つの設問
スピーキング 身近なトピックについて意見を述べる問題 リスニングの課題をもとに話す問題
ライティング リーディングやリスニングのタスクをもとにエッセイ形式の答案を書く設問と、トピックについて 300語以上で答える設問が1題ずつ
IELTS
IELTSは主にイギリス、カナダ、オーストラリアに留学する際や、これらの国に移住するときに必要なテストです。現在はアメリカでも採用する教育機関が増えており、主要な英語テストの一つとなっています。学業を目的とする留学希望者向けのアカデミック・モジュールと、学業以外を目的とするジェネラル・モジュールの2種類があり、どちらが必要かは出願先に確認する必要があります。
出題形式 リーディング 700から900語のパッセージ3つで40問 本文は新聞、雑誌、専門誌から出題される。問題 形式は空所補充や選択問題など
リスニング 日常会話や説明文、アカデミックな会話や講義などを聞いたうえで選択問題や空所補充の設問に答 える
スピーキング 自己紹介 トピックカードとメモが渡された上でのスピーチ スピーチで話したことに関連する質 疑応答
ライティング グラフやイラストなどを説明し要約する問題、トピックについて250語以上で答える問題
TEAP
主に高校3年生を対象とした大学入試を想定して上智大学と英検協会が開発したテストです。テスト内容は大学教育で遭遇する場面を考慮して作成されています。難易度の目安としては英検準2級から準1級程度です。
出題形式 リーディング 語彙、語法、図表の読み取り、掲示、e-mailの読み取り、短文や長文の英文の読み取り、図表を 含む長文の英文の読み取り
リスニング 短い会話、短い講義、図表の理解と組み合わせた英文の聞き取り、長い会話、講義の聞き取り
スピーキング 受験者の生活に関する質問、受験者からのインタビューおよびテーマに沿ったスピーチなど
ライティング 説明文、論説文などの要約を書く設問と複数の情報い基づいてエッセイを書く設問